私の父は精神科に勤務していた 母もそこで看護師をしていた
子供の頃 両親の職場へ行った事がある
病院の中は消毒液の匂いがした
父と母と同じ匂い・・・私にとって消毒液は両親の匂いだった
母に連れられて静かな廊下を歩く
院内の扉という扉には 全て鍵が掛かっていた
母はジャラジャラといっぱいぶら下がった鍵で扉を開ける
あんなに沢山の鍵の中から
この扉の鍵がどれなのか 何で分かるんだろうと不思議だった
最後の扉の向こう そこは消毒液の匂いではなかった
なんだろう・・・わからないけど・・・ 独特な匂い 独特な世界・・・
廊下の両側の窓からは
私へ向けて 珍しいものを見るようにいくつもの目が覗いていた
中には必死に何か私に話しかけようと声を張り上げる人もいた
恐ろしかった
ただ怖くて 身体を硬くして 下を向いて通り過ぎた
どうして私がそこに行ったのかは覚えていない
でも・・・もう2度と来たくない と思った
3年前わたしは 壊れたい と思った
狂ってしまえたらどんなに楽だろうと・・・
でも 人はそんなに簡単に狂えるものではない
いくら願っても なかなかそういう訳にはいかない
そして わたしは今ここにいる
いっぱいもがいて苦しんだけど また笑うことができた
だから わたしはわたしの居場所へ戻る
わたしが求め そして求められている場所に

皆様 たくさんの励ましと ご意見ありがとうございました
”かなのばか” そうコメントくださった方 ほんとにバカですね
肩の力が抜けました 笑うことができました ありがとうございました
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